暴落の日に買えなかった話
投資を始めたばかりの頃。
私はよくこう思っていました。
「暴落したら買おう」
SNSでも見ました。
投資本にも書いてありました。
成功している投資家も言っています。
暴落はチャンス。
みんなが怖がる時に買え。
安くなった時こそ買い増しだ。
なるほど。
確かにその通りだと思いました。
だから私は準備していました。
暴落が来たら買う。
大きく下がったら買う。
絶対に買う。
そう決めていたのです。
そして、
本当に暴落はやってきました。
いつもと違う空気
最初は少し下がっただけでした。
「まぁ、そのうち戻るでしょ」
そんな雰囲気でした。
しかし、
数日後。
数週間後。
どんどん下がる。
また下がる。
さらに下がる。
毎日資産が減る。
ニュースも暗い。
SNSも悲観一色。
テレビでは不安を煽る特集。
そして気付けば、
市場全体が恐怖に包まれていました。
買い場のはずだった
冷静に考えれば、
その時こそ買い場でした。
優良企業も下がっている。
ETFも下がっている。
高配当株も下がっている。
ずっと欲しかった銘柄が安い。
本来なら喜ぶ場面です。
しかし、
実際の私は違いました。
怖かった
本当に怖かった。
買った翌日に下がる。
さらに翌日も下がる。
含み損が増える。
また下がる。
終わりが見えない。
ニュースでは、
「まだ下がる」
「世界経済は危険」
「歴史的危機」
そんな言葉ばかり。
気付けば、
私は買うどころか、
証券口座を開く回数まで減っていました。
頭では分かっていた
不思議なものです。
理屈では分かっていました。
長期投資なら問題ない。
むしろ安く買える。
将来から見ればチャンス。
それでも買えない。
なぜか。
人間だからです。
暴落は数字ではない
投資初心者の頃は勘違いしていました。
暴落とは、
株価が下がることだと思っていました。
違いました。
本当の暴落は、
心との戦いです。
資産が減る。
周りも不安になる。
ニュースも暗い。
未来が見えない。
そんな中で買う。
これが想像以上に難しい。
だから多くの人が、
暴落前は買うと言いながら、
暴落後は買えないのです。
数ヶ月後に後悔した
その後、
市場は少しずつ回復しました。
半年後。
1年後。
2年後。
気付けば、
暴落時に見ていた価格はなくなっていました。
「あの時買っておけば」
投資家なら一度は思ったことがある言葉です。
私もそうでした。
後から見れば簡単です。
しかし、
その時は本当に怖かった。
だから買えなかった。
暴落で学んだこと
この経験から学んだことがあります。
それは、
暴落を予測して待つのは難しいということ。
多くの人は言います。
「下がったら買う」
でも、
本当に下がると買えません。
なぜなら、
暴落中はもっと下がるように見えるからです。
だから今は考え方を変えました。
積立が最強だった
結局、
一番簡単だったのは積立投資でした。
上がっても買う。
下がっても買う。
暴落でも買う。
自動で買う。
感情を入れない。
これが想像以上に強い。
人間は感情に勝てません。
だから仕組みに任せる。
それが長期投資の本質だと気付きました。
本当の買い場は後から分かる
面白いことがあります。
本当の買い場は、
その時には分かりません。
暴落中は恐怖しかない。
ニュースも悲観的。
周囲も不安。
だから買えない。
しかし数年後、
チャートを見ると、
そこが絶好の買い場になっています。
歴史は何度も繰り返しています。
だから今思うこと
もし次の暴落が来たら。
きっとまた怖いと思います。
不安にもなるでしょう。
含み損も増えるでしょう。
でも一つだけ違うことがあります。
以前より、
恐怖の正体を知っていることです。
暴落は異常事態ではありません。
長期投資では、
必ず起きるイベントです。
だから必要なのは、
勇気ではありません。
準備です。
まとめ
暴落の日に買えなかった。
今振り返れば後悔もあります。
しかし、
あの経験があったから分かったこともあります。
暴落は知識の勝負ではない。
メンタルの勝負です。
そして、
人間は思った以上に感情的です。
だからこそ、
積立を続ける。
分散する。
長期で考える。
シンプルですが、
結局これが一番強い。
次の暴落が来た時、
完璧に買える人は少ないでしょう。
でも、
少しずつでも買い続けられる人が、
長期的には市場から大きな恩恵を受けるのだと思います。


コメント